二日酔対策!なる前に・なった後に
暑くなってくると各地にビアガーデンがオープンするなど、
アルコールを飲む機会が増えます。
特に飲み放題だとついつい張り切って飲み過ぎてしまいますよね。
そんな時に悩まされるのが 二日酔い。
頭痛や吐き気、だるさなどで、次の日は使い物になりません・・・なんてことに。
そもそも二日酔いってなに?
二日酔いの辛い症状の原因として次の3つが挙げられます。
脱水
アルコール類には利尿作用があるので、おしっことして水分を外に出してしまいます。
加えて、おつまみには塩気の強いものが多く、これを排せつするためにも水分が使われてしまいます。
そのため飲み過ぎた翌朝の体内は、水分不足でカラカラ。
こうした脱水状態は、頭痛やめまいなど、様々な症状を引き起こすのです。
胃食道逆流症(逆流性食道炎)
ふだん、胃と食道の間は逆流を防ぐために細く締まっていますが、お酒を飲むとアルコールの作用で緩んでしまいます。
そうなると胃液が食道に流れてしまい、吐き気や胸焼け、胃のムカムカといった症状を発症します。
アセトアルデヒド
アセトアルデヒドとは、アルコールが体の中で代謝される際に生じるもの。
アルコールは肝臓で分解されますが、肝機能の限界を超える量を飲むと、有害物質のアセトアルデヒドが体内に残り神経細胞に影響を与え、動悸や吐き気、頭痛などを引き起こします。
アルコールを分解する酵素の活性は遺伝によって決まりますが、日本人は遺伝的にこの酵素の活性の弱い人が多く、二日酔いになりやすいといわれています。
二日酔いに効く飲み物や食べ物ってあるの?
トマトジュース
トマトの代表的成分としてリコピンが知られていますが、リコピンにはアセトアルデヒドを分解する働きがあります。
また、トマトにはほかにも胃を保護してくれる働きのあるクエン酸や、弱った肝臓を助けるGABAも多く含まれています。
ウコンドリンク
二日酔い対策として定番のアイテムの ウコンドリンク。
ウコンにはクルクミンという成分が含まれており、この成分が弱った肝臓の働きを補助してくれます。
しじみ
しじみの味噌汁が効果的だという話を聞いたことがある人も多いでしょう。
それはしじみの中には多くの肝臓によい栄養素が含まれているから。
オルチニンやグリコーゲンは肝臓のエネルギー源となるミトコンドリアに働きかけることによって肝臓の働きを活性化させます。
また、タウリンにはアルコールやアンモニアを無毒化、分解する作用があるのです。
スポーツドリンク
二日酔いの身体は脱水状態。
体内のアセトアルデヒドを薄めるためにも、とにかく、たっぷりの水分を摂ることが大事です。
特にお勧めなのは、塩分や糖分が含まれ、吸収もいいスポーツドリンク。
二日酔いのときは胃が荒れていることが多いので、真水よりは少し塩分が入っていたほうが胃にやさしく、刺激も少ないのです。
さらに、尿の排出に伴って、糖分も不足していることが多く、これもだるさの原因になりますので、糖分の補給もある程度は必要です。
気持ちが悪くなければ、胃への負担が少ない常温で。
二日酔いを予防するには?
「お酒を飲む前に牛乳を飲めば、胃に膜を張ってくれるのでアルコールの吸収が遅くなる」
と言うのは、うわさ話に過ぎないようです。
食事と一緒に
お酒は、食べ物と一緒に飲みましょう。
何かを一緒に食べることで、アルコールの吸収が緩やかになります。
おススメなのは、たんぱく質を多く含む豆腐やチーズ、良質な脂質を含むナッツ、ゴマ、野菜も積極的に。
大根、ブロッコリー、キャベツなどはアルコールを解毒してくれて肝臓を守ります。
アルコール以外の飲み物も
アルコール以外の飲み物を同時にとると、体内でアルコールが薄まり、吸収をさらに抑えることができます。
お酒を楽しむ時には食事とチェイサー(水・炭酸水・ソフトドリンクなど)をなるべく一緒にとり、アルコールだけを体内に入れないようにしましょう。
ツボも効果的
期門(きもん)
つらい二日酔いをすばやく解消し、飲む前に刺激すれば、二日酔いや悪酔いの予防にもなるツボが「期門」です。
両乳頭の真下と肋骨が交わるところにあります。
右側の「期門」に両手の人さし指、中指、薬指、小指を重ねてあて、そのまま上体を倒して刺激します。
健理三針区(けんりさんしんく)
「健理三針区」は肝臓の働きを活性化し、アルコールの分解を促すツボです。
手のひらの中央のやや手首寄りにあり、親指で強く押しもんで刺激します。
つまようじを7~10本ぐらい輪ゴムで束ねて、「健理三針区」がほんのり赤くなるまで軽くつつくのでもOK。
両手とも行います。