【全国版】夏こそ楽しみたい!おすすめシュノーケリングスポット13

シュノーケリングは海に行くならぜひとも楽しみたいアクティビティです。その理由は手軽さの割に得られる感動が多いから。本記事ではそんなシュノーケリングの基礎知識と日本全国のシュノーケリングスポットを厳選して紹介します。

シュノーケリングはどんなマリンアクティビティ?

シュノーケリングは、水面からそれほど深くないところを泳いで水中の景色を楽しむアクティビティです。
シュノーケリングを楽しむには最低限3つの装備が必要です。

ひとつめは呼吸のアシストをしてくれるシュノーケル、ふたつめは水中の景色を見る水中メガネ(マスクと呼びます)、みっつめは移動に便利な足ひれ(フィンと呼びます)です。
また、シュノーケリングは出発地点により2つにわけられます。ひとつは船で沖合まで行くタイプと、砂浜などから自身でアプローチするタイプです。

ダイビングとシュノーケリングは違うもの?

ダイビングとシュノーケリングは海を楽しむという共通点はあるものの、全く違うアクティビティです。
ダイビングは酸素ボンベを背負い深く長い時間潜るもの、シュノーケリングは自身の肺にためておける空気だけで浅く短い時間潜るものだからです。

また、ダイビングを楽しむには「Cカード」と呼ばれるライセンスの取得が推奨されています(体験ダイビングには不要)が、シュノーケリングは誰でも手軽に楽しめます。

初心者も楽しめるシュノーケリング

シュノーケリングは初心者でも楽しめます。理由は準備するアイテムが少ないこととシュノーケリングスポットで行われているツアーで基本的な事項を教えてもらいながら始められるから。

ただ、手軽にはじめて楽しめるシュノーケリングとはいえ自然が相手。
ツアーなどに参加せず個人で潜る場合、トラブルはすべて自分たちで対処しなければなりません。いわゆる自己責任になることは意識しておきましょう。

シュノーケリング・マストアイテムを持って海へ行こう!

この章では、前半でシュノーケリングに「マストなアイテム」を、後半でシュノーケリングに「あれば便利な」アイテムを紹介します。シュノーケリングが盛んなスポットではそれらのアイテムをレンタルも可能なので事前に問い合わせておくと手荷物を減らせます。

シュノーケリングにマストなアイテムは先に述べたようにシュノーケル、マスク、フィンの3つのアイテムです。愛称として「3点セット」などと呼ばれることも。

シュノーケルは口にくわえる筒状のアイテム。水中で呼吸のアシストをしてくれます。シュノーケルの出口部分は水が入ってこないような弁が取り付けられているため、水中に潜っても水が入りにい構造。逆に息を吐き出すときには弁が作動してスムーズに息が吐き出せます。

マスクはいわゆる水中メガネです。シュノーケリングに使うマスクは目だけでなく鼻までカバーしたもの。よって呼吸は自然と口呼吸することになります。シュノーケリングに使う前に曇り止めは必ず実施しておきましょう。

フィンはいわゆる足ひれのことです。前に進むほか、海底に潜るための推進力を発揮します。裸足で装着するフルフットタイプとブーツの上から装着するストラップタイプの2種類があり、砂浜などから歩いてアプローチする場合は足裏を保護しやすいストラップタイプが適しています。

シュノーケリングにあると便利なアイテムを4点紹介します。シチュエーションによってはマストアイテムになるものもありますので、ここは読み飛ばさないようにしてください。

アイテムのひとつめは、着用するスーツ類です。全身を覆うウェットスーツ、緊急時に浮くことができるライフジャケット、日焼け止めのラッシュガードがあります。
初心者のうちはウェットスーツやライフジャケットは着用しましょう。理由はパニックなどのトラブルが起きても安心感があるから。ウェットスーツは保温や、浮力の保持、身体の保護など多彩な役割を持っていますし、ライフジャケットはいざというときに浮力があるのと目立つ色で見つけてもらいやすいからです。

日ごろ海に入らない方が海に入ると、想定外のことがいつ起きるかわかりません。しかしウェットスーツやライフジャケットは想定外のことが起こっても回避できる可能性が高まるため、初心者のうちはマストアイテムと考えておいてください。

アイテムのふたつめはブーツまたはシューズです。特に砂浜などから出発する場合はマストアイテムと言っても良いでしょう。理由は足の保護。岩場に直接足を乗せるとケガの可能性がありますし、トゲのある生き物に触れてしまっても足を守ってくれます。万全の体制で望むならくるぶしもガードしてくれるブーツをチョイス。

アイテムのみっつめは日焼けどめグッズです。水につかっていると気づきにくいのですが、シュノーケリングスポットは日なたで直射日光を浴びることが多く日焼けしやすいのです。
強い日差しを浴びているとやけどに至る場合も。その日焼け止めに対応するのがラッシュガード。肌をできるだけ露出しないものが適しています。日焼け止めを塗る場合は、人を後ろから見て、肌が出ている部分すべてに塗りましょう。首や耳、髪の分け目なども忘れずに。

最後のアイテムは水分です。意外と思われがちですが暑い海でのシュノーケリングは発汗して脱水症状になることがあります。いっきにいくよりちょくちょくと補給するのがコツです。
また、ただの水よりスポーツドリンクのほうがおすすめです。理由は吸収が早いのと発汗で失われるミネラルが補給できるから。長時間楽しむならマストアイテムと言えるでしょう。

そのほか、防水機能を持つ水中カメラや長髪のかたは髪をまとめる髪ゴムがあるとより快適にシュノーケリングを楽しめます。

安全対策はしっかり行って楽しもう!

シュノーケリングを楽しむには、安全対策が重要です。特に初心者のときにトラブルに遭遇するとパニックになったりシュノーケリングがイヤになったりします。そんなことにならないよう、安全対策はバッチリおこないましょう。

よくあるトラブルは主に4つあります。どれも事前に浅瀬で対処法を試せるものですから、できるだけ浅瀬で顔をつけて練習しておきましょう。
トラブルのひとつめは呼吸がうまくいかないこと。シュノーケルは口呼吸になりますから日ごろ行わないものです。また、潜っている最中は息を吐く強さが必要になります。

トラブルのふたつめはマスクに水が侵入したり曇ったりすること。楽しい水中の景色が台無しです。マスクに水が侵入する場合はベルトの固定位置を変えてみる、マスクの曇りは曇り止めを塗っておくなどしましょう。

トラブルのみっつめはフィンの使い方です。フィンは、水泳のバタ足のようにバタバタ動かしてもなかなか進みませんしすぐに疲れてしまいます。ゆったりと大きく動かすことでのぞみの推進力が得られるのです。

また、シュノーケリング中に立ちたい場合は身体の横からか後ろから足を下ろすようにしましょう。前向きに足を下ろすのはフィンが大きな抵抗となり思ったように足が出ないからです。
トラブルを未然に防いで快適なシュノーケリングを楽しみましょう。

全国のおすすめシュノーケリングスポットを紹介

ここからは、全国のおすすめシュノーケリングスポットを紹介します。シュノーケリングは天候に大きく左右されるアクティビティなので、初心者のうちはツアーなどサポートが充実したスポットをチョイスすることをおすすめします。

【北海道】小樽の青の洞窟

青の洞窟は、札幌から北西にあたる、小樽市と積丹半島にある観光名所です。
北海道には青の洞窟と呼ばれるスポットが3つあり、そのうちシュノーケリングが楽しめるのは積丹町にある青の洞窟です。積丹の海はその青さから「積丹ブルー」と呼ばれています。読み方は「しゃこたん」。
ツアーに申し込めば青の洞窟内でのシュノーケリングが楽しめます。洞窟内で海水が青く見えるのは太陽の光の加減のおかげ。感動的なブルーが体験可能。

■おすすめポイント■
ツアーで洞窟内のシュノーケリングが楽しめる
積丹ブルーの美しい海

■住所■
〒046-0200 北海道積丹郡積丹町大字美国町

【千葉県】沖ノ島海水浴場

沖ノ島海水浴場は、千葉県南部の館山市にある海水浴場です。沖ノ島は国定公園に指定されている無人島で、陸地と砂浜でつながっているため、波がおだやかなのが特徴です。

沖ノ島海水浴場でシュノーケリングを楽しめるのは、透明度の高い海水と暖かい水流である黒潮のおかげ。熱帯地方にいるカラフルな魚やサンゴがシュノーケリングで見られるのが大きなポイント。もちろんツアーも開催されています。
都心からも日帰り可能なスポットです。夏場のハイシーズンは混雑するので平日が狙い目。

■おすすめポイント■
都心から日帰り可能な好アクセス
熱帯地方の魚やサンゴが見られる
波がおだやか
■住所■
〒294-0035 千葉県館山市富士見

【東京都】兄島海域公園

兄島海域公園は、東京都小笠原村の無人島、兄島の周辺の海を指します。
小笠原村の父島は東京の竹島桟橋から出る週一回の定期船でのみアクセス可能。

兄島はさらに父島からツアー船でシュノーケリングに向かいます。無人島周辺ということでツアー参加者以外がいないプライベート感覚のシュノーケリングが楽しめるのがポイント。長期宿泊が必須の小笠原諸島なので、必ず体験しておくことをおすすめします。

■おすすめポイント■
プライベート感覚のシュノーケリング
ツアー参加で安心して楽しめる

■住所■
〒100-2101 東京都小笠原村父島兄島

【神奈川県】番場浦海岸

番場浦海岸は、神奈川県足柄郡、真鶴半島の先端にあるシュノーケリングスポットです。それほどメジャーなスポットではないため、空いている日を選べばほぼ貸し切り状態になることも。
理由はトイレや水道、売店などがなくすべて自身で準備する必要があるため。また、海岸は大きな石が多いため、転んでもケガをしにくいよう、肌の露出を控えましょう。
シュノーケリングは浅瀬でもいろんな魚が見られます。

注意点としては、外海につながっているため沖合に出るのは控えましょう。また小さな子どもはライフジャケットを着用するなど、もしもの場合に備えましょう。

■おすすめポイント■
外海と近い
魚の種類が豊富
都心からクルマで2時間程度と好アクセス

■住所■
〒259-0201 神奈川県足柄下郡真鶴町

【静岡県】浮島海岸

浮島海岸は、静岡県の伊豆半島、西伊豆にあるシュノーケリングスポットです。浮島海岸での一番のトピックは「洞窟シュノーケリングが楽しめる」点。首都圏から日帰りで行ける洞窟シュノーケリングは貴重です。ハイシーズンは周辺道路が混雑するので平日か伊豆エリアに一泊して早朝からシュノーケリングを楽しむなど、少し工夫が必要です。

■おすすめポイント■
洞窟を抜けるシュノーケリング
景色が良い
トイレやシャワー、有料駐車場がある

■住所■
〒410-3514 静岡県賀茂郡西伊豆町仁科

【静岡県】外浦海水浴場

外浦海水浴場は、静岡県の伊豆半島、南伊豆にあるシュノーケリングスポットです。
「あれ、外浦海水浴場って砂浜だけどシュノーケリングができるの?」と思われるかもしれません。

そうなんです、外浦海水浴場は砂浜からアプローチするタイプではなく、ツアーでシーカヤックとセットになったシュノーケリングが楽しめるタイプなのです。
シーカヤックで人の少ない場所に移動してから行うシュノーケリングは浅瀬で見る海中とは違った、ダイナミックでカラフルな光景を楽しめるでしょう。
■おすすめポイント■
きれいな砂浜
宿泊施設が近くにある
シーカヤック+シュノーケリングが楽しめる

■住所■
〒415-0013 静岡県下田市柿崎

【徳島県】竹ヶ島海中公園

竹ヶ島海中公園は、徳島県の南西部にある島、竹ヶ島にあるシュノーケリングスポットです。海中には美しいサンゴや熱帯魚が生息し、「南海の宝石」と呼ばれることも。
シュノーケリングはツアーが開催されていて初心者でも楽しめるのもポイントです。海洋自然博物館マリンジャムに必要な施設が揃っているのでまずはここで情報収集をするのがマストです。

■おすすめポイント■
海洋自然博物館マリンジャムを起点にシュノーケリングやシーカヤックが楽しめる
周辺に宿泊施設や飲食店あり
美しい海中の景色

■住所■
〒775-0513 徳島県海部郡海陽町宍喰浦 字竹ヶ島

【高知県】柏島

柏島は高知県の南西部、海に突き出た先端にある島です。柏島の手前、竜ヶ浜キャンプ場の前の海岸もシュノーケリングスポットがあります。
柏島はダイバーには知られた存在ですが、高知市内からも距離があるため混雑度は低め。

沖縄や海外の海水と比べてもヒケをとらないほどの透明さなので、初めて訪れると驚いてしまうはず。ツアーも開催されているのでまずはツアーの参加から始めてみては。

■おすすめポイント■
エメラルドグリーンの海は、沖縄よりも透明度が高いと言われることも
混雑度低め

■住所■
〒788-0343 高知県幡多郡大月町大字柏島

【熊本県】茂串海水浴場

茂串海水浴場は、熊本県の南西部、天草市にあるシュノーケリングスポットです。
駐車場から海岸までは岩がゴロゴロしておりマリンシューズは必須。茂串海水浴場の一番のポイントは多彩な海の生き物が見られる点。イルカウォッチングが国内で楽しめる貴重なスポットなのです。

また、海水の透明度も抜群。九州で一番のシュノーケリングスポットと呼ばれることも。西側の景観が開けているため、美しい夕陽も見られます。

■おすすめポイント■
透明度の高い海
条件がそろえばイルカウォッチング可能
美しい夕陽

■住所■
〒863-1901 熊本県天草市 牛深町

【宮崎県】夫婦浦

夫婦浦は宮崎県の東側、日南市南郷町にある小さなシュノーケリングスポットです。近隣の栄松ビーチが有名なため、こちらは知っている人しか訪れません。透明度の高い海水はトイレや売店、ツアーはないのでプライベート的な楽しみ方になるかも。ツアーが必要なら栄松ビーチをおすすめします。

■おすすめポイント■
知る人ぞ知るスポット

■住所■
〒889-3211 宮崎県日南市南郷町

【鹿児島県】一湊海水浴場

一湊海水浴場は、鹿児島県屋久島の北側にあるシュノーケリングスポットです。読み方は「いっそうかいすいよくじょう」。
シュノーケリングができるのは一湊海水浴場の東にある元浦です。一湊海水浴場は、屋久島観光に訪れる方がほとんどのため人がそれほど多くなく、都会の喧騒から逃れてシュノーケリングがしたい方におすすめのスポットです。

その分シュノーケリングは注意を払って行いましょう。特に小さな子どもはライフジャケットの着用がマスト。トイレやシャワーは一湊海水浴場のものを使えます。

■おすすめポイント■
落ち着いてシュノーケリングを楽しめる
屋久島の美しい海が楽しめる

■住所■
〒891-4203 鹿児島県熊毛郡屋久島町一湊

【沖縄県】大度海岸

大度海岸は沖縄本島の南部、糸満市にあるシュノーケリングスポットです。ジョン万次郎が沖縄に上陸した場所として愛称「ジョン万ビーチ」とも呼ばれています。
那覇からクルマで約30分走れば着いてしまうアクセスのよいスポットです。大度海岸の一番のおすすめポイントは、潮が引いたあとのシュノーケリング。潮が引いたあとはそこここに潮だまりができて取り残された魚を好きなだけ鑑賞できるのです。

泳がないのでフィンやシュノーケルさえ不要、マスクとシューズだけで楽しめてしまいます。少し沖に出るならフィンやシュノーケルはもちろん必要。沖縄らしく色とりどりの熱帯魚が鑑賞できます。ウミガメを見られるチャンスもあるとか!?

■おすすめポイント■
潮だまりでは泳がずに魚を鑑賞できる
ウミガメが見られるかも!?
シャワー・トイレあり

■住所■
〒901-0334 沖縄県糸満市字大度

【沖縄県】瀬底ビーチ

瀬底ビーチは、沖縄本島の西部、本部町の沖合にある瀬底島のシュノーケリングスポットです。
瀬底ビーチ付近には、2020年7月にヒルトンホテルがオープンします。

それまでは砂浜からアプローチする浅瀬のシュノーケリングやバナナボートで行くシュノーケリングツアーなどがありましたが、ホテルがオープンしたあとは宿泊客の利用も多くなるはず。
沖縄らしく透明度の高い海水や色とりどりの熱帯魚が楽しめるスポットです。西側は開けているので美しい夕陽も。

■おすすめポイント■
沖縄の美しい海を堪能
夕陽が美しい
ヒルトンホテル開業で一日中滞在できるかも

■住所■
〒905-0227 沖縄県国頭郡本部町字瀬底

まとめ

シュノーケリングはライセンス不要で手軽に楽しめるアクティビティです。
色とりどりの熱帯魚やサンゴを見るのは本当に楽しいもの。ツアーなら安心して参加できますが、個人で行う場合、安全対策は自己責任。また、施設が揃っているスポットは混雑しがちなので日時を選ぶ必要があります。うまく混雑を避け、美しい水中の景色を楽しみましょう。