【夏バテ】その疲れの原因は自律神経と紫外線?!

2019年10月20日

夏になると、

全身がだるくて疲れがとれない・・・
なんとなく胃腸の調子が悪く、食欲がわかない・・・
疲れているのに夜なかなか眠れない・・・

そんな『夏バテ』の症状に悩まされる人も多いのでは?

 

夏バテの主な原因は自律神経の乱れ

『夏バテ』の主な原因は自律神経の乱れです。

自律神経とは、呼吸、消化吸収、血液循環、体温、心拍数などをコントロールしている神経。

体のほとんどの器官は、脳にある自律神経の中枢によって調整されています。

では、なぜ自律神経が乱れてしまうのでしょうか?

暑さ

1つ目の要因は「暑さ」です。

暑いと汗をかきますよね。これは、汗が蒸発するときに気化熱を奪うことで体の熱を放出し、一定の体温を保つという働きなのです。
この働きを担っているのが自律神経。

暑くて大量に汗をかく夏は、自律神経がフル稼働しなければなりません。

 

夜間も汗をかきながら眠っている状態だと、自律神経は一晩中酷使され続けることに。

これでは、休むことができずに疲れがたまってしまいます。

エアコンの風向きや温度を調整しながら朝まで付けておくのがおススメ。

タイマーの切れた頃に汗をかいて目が覚めることがなくて良いですよ。

寒暖差

2つ目の要因は「寒暖差」。

比較的涼しい朝晩と、酷暑の日中という寒暖差の他に、

冷房による寒暖差もあります。

屋外から、エアコンで冷えた室内に戻るときなどの急激な温度差は自律神経にストレスをかけます。

また、仕事で1日冷房の効いた室内にいると足元ばかり冷えてしまうという事はありませんか。

露天風呂のように、下半身が暖かくて上半身が涼しい場合は心地よく、体もリラックスできます。でも、下半身が冷たくて上半身が暖かい「のぼせた状態」は不快ですよね。
こうした温度変化にも自律神経は対応しなければならず、どんどん疲れてしまいます。

 

紫外線を浴びるだけで、疲れてしまう?!

紫外線を浴びるだけでも体は疲れてしまうんですよ。

7月~8月は1年のうちでも紫外線量が最も多くなる時期。

紫外線を浴びると、身体の自己防衛が働き活性酸素が発生しますが、これが疲労のもととなるのです。

子供を公園に連れて行き、ベンチに座って見ていただけなのに、なんだか疲れた・・・

このような経験をしたこありませんか?

これは紫外線のしわざかもしれません。

 

紫外線は反射・散乱しやすい性質があり、日陰でもアスファルトなどから反射して人の体に届きます。

うす曇りのときで晴天の約80〜90%、曇りのときでも約60%の紫外線量があるので油断は禁物です。

 

紫外線対策としては、日焼け止めクリームや日傘、帽子などが一般的ですが、

忘れてならないのが ”目” !

目から入った紫外線も、体を日焼けさせたり疲れさせたりするんです。

紫外線にはサングラスなど、目への対策もお忘れなく。

 

夏バテには質の良い睡眠が大切

疲れを回復させるのに最も良いのは睡眠です。

しかし、ただ長く眠ればいいというわけではなく、睡眠の質も重要。

良い睡眠をとることができれば、1日の疲れをその日のうちにリセットでき、夏バテの予防や解消につながります。

夜の眠りは朝から

夜の眠りの準備は朝からはじまっています。

目を覚ました後には太陽の光をしっかり浴びましょう。すると眠気が吹き飛ぶだけでなく、夜もぐっすりと眠れます。

朝に太陽の光を浴びると、心の安定や覚醒に作用するホルモン「セロトニン」が分泌されます。それが起床後14〜16時間程度経過した後、「メラトニン」に変化。

メラトニンは、「睡眠ホルモン」とも呼ばれ、脳に作用にして眠りに適した体内環境を整えてくれるのです。

外に出て直射日光を浴びなくても、部屋に差し込むやさしい光でも十分に効果がありますよ。

就寝の1~2時間前にぬるめのお風呂に

質の良い眠りには入浴のしかたも重要です。

「熱いお風呂にザブッと浸かればスッキリする!」という人もいますが、

自律神経のためにはNG。

熱い風呂に入ると汗をかき、自律神経が疲れてしまいます。

すると眠りにくくなるだけでなく、さらに疲れやすくなるので注意しましょう。

 

よりよく眠るには38〜40度くらいのぬるめのお湯に5〜10分くらい入るのが効果的です。

ぬるめのお湯には、気分を落ち着かせる作用があり、

疲れをためることなく、体の芯の体温(深部体温)を上げることができます。

 

この深部体温が下がる時が、眠りに入りやすくなるタイミング。

就寝の1~2時間前にお風呂につかっておけば、寝る頃にはちょうどよい体温まで下がり、心地よい眠りが期待できます。

寝る直前にお風呂に入ってしまうと、体温が下がりきらず、逆に寝つきにくくなってしまうのでご注意を。

 

疲れをとってくれる食べ物って?

ビタミンB群は疲労回復の他に代謝を促す役割があります。

・豚肉、豚・牛・鶏のレバー、ウナギ、カツオ、マグロ など

 

亜鉛は身体の中に溜まった活性酸素を除去する働きがあります。

・ウナギや焼き海苔、大豆製品、シジミ など

 

クエン酸には、エネルギーをつくり出す手助けをする働きがあります。

・柑橘類、梅干し、お酢 など

 

イミダペプチドを多く含む鶏むね肉

最近、疲労回復に効果があることで注目されているのが『鶏むね肉』です。

渡り鳥が常に長距離を飛び続けられるのは、翼の付け根である胸の筋肉に「イミダペプチド」が大量にあるから。

その「イミダペプチド」は、私たちが普段食べている鶏の胸肉にも多く含まれています。

抗酸化作用がある「イミダペプチド」は疲労の原因となる細胞の酸化を防ぐ働きがあり、結果的に疲労を軽減することにつながります。

 

1日量としてイミダペプチド200㎎摂取すると、疲労を軽減することが臨床試験で明らかとなっていますが、鶏の胸肉で摂取する場合は1日100gが目安。

他にも、マグロやカツオなど海洋を泳ぎ回る大型魚の尾の近くにもイミダペプチドが含まれているのでおすすめです。

 

良い睡眠と良い食事、そして紫外線予防で夏を乗り切りましょう!!