ハイトリックとは?今一度思い出したい昔の道具の名前

2024年1月9日

ハイトリックという言葉を知っていますか?
アイドルグループの名前?

いいえ、違います。
大正期に作られたハエ取りボックスのことです。
本記事ではハイトリックを始めとする、昔に使われていた道具をまとめました。

あなたはいくつ知っていましたか?

煙草盆


煙草盆とは、キセルタバコを吸うのに必要な道具をまとめた手提げ箱のことです。

火をつけられるようにしてある火入れ、タバコ入れ、灰を入れる灰落しなどをひとまとめにしておくことで、どこでもタバコが楽しめるようにしています。

ハイトリック


ハイトリックは大正期に作られたハエ取りボックスのことです。

ハエたたきや粘着式ハエ取り紙はハエが見えるなど、見栄えがあまり良くなかったために考案されました。

ゼンマイ式の回転する棒にハエを誘引する砂糖水などをつけておき、ハエが棒に止まっている間に、逃げることができないハエ取り部屋にゆっくり送られる機構なのです。

鏡台


鏡台と書いて「きょうだい」と読みます。

女性がお化粧や髪を整えるのに使う、鏡のついた家具のことです。

近年はドレッサーと呼ばれることが多いですね。鏡台の歴史は古く、室町や平安時代まで遡れるそう。
左右の鏡を開いて鏡を三枚使う三面鏡といったバリエーションも。

ひのし

ひのしとは、漢字で「火熨斗」と書く昔のアイロンです。

古くは平安時代の文献にも登場している歴史のあるツール。
ミルクを温める小鍋状の器具に、燃やした木炭を入れて使いました。

木炭の熱と器具の重みを服にあてることでシワを伸ばせるのです。

柱時計


柱時計は、家の柱にかけておく時計のことです。

時間ごとにボーンボーンと大きな音を鳴らしてくれる機能を持っているものもあり、ボンボン時計と呼ばれることも。
歌の「大きな古時計」などに登場します。

氷冷蔵庫


氷冷蔵庫は、冷蔵庫内部を低温に保つために氷を使う冷蔵庫です。

日本では明治頃から使われ始め、電気式冷蔵庫に置き換えられるまで家庭で使われていました。

石炭ストーブ


石炭ストーブは、熱源に燃やした石炭を使う暖房器具です。

灯油や電気ストーブが行き渡るまでは日本の暖房の主役でした。

石炭をくべたり、燃えカスとなった灰を片付けたりする手間を必要としました。

あんどん


あんどんは漢字で「行灯」と書く、油が燃える明かりを使った照明器具です。

時代劇などで目にした方も多いのでは。
外観は障子紙と木の柱で囲われています。

明るくなる部分は内側にあり、油を入れた小皿にヒモ状の灯心に火をつけるとちらちらと明かりをともしてくれます。

まとめ


読む人によっては「懐かしい」「全然知らなかった」という器具もあったのでは。

昔の道具に思いを馳せて見るのも楽しいものです。