知らぬは恥?お正月のマナーやしきたり、作法を解説します!

2021年12月31日

お正月の時期になると親戚づきあいがある人もいるでしょう。そういったときに恥ずかしい思いをしないようにするためにも、お正月のマナーを事前に勉強しておくと安心です。

そこで、知らぬは恥というお正月のマナーや作法をご紹介していきます。参考になりましたら幸いです。

初詣は氏神様の神社に行く

初詣はとりあえず神社に行けばいいというわけではありません。正式には氏神様の神社に行くのがマナーとなっています

今住まわれている場所・地域・エリアの氏神様は地域の守り神です。ですから、新年の挨拶のために近所の氏神様の神社に行ってみましょう

もし氏神様がわからない場合は、各都道府県にある神社庁に電話して質問すると教えてくれますよ。

お屠蘇には正しい飲み方がある

お屠蘇とはお正月に飲まれるお酒です。現在では日本酒=お屠蘇というイメージが強いですが、本来は屠蘇散とよばれる成分が配合されております

白朮(ビャクジュツ)、山椒(サンショウ)、桔梗(キキョウ)、肉桂(ニッケイ)、防風(ボウフウ)、陳皮(チンピ)となどの様々な植物の根や実や革など5種類以上の材料を漬け込んだお酒のことを総称してお屠蘇と呼びます。

またお屠蘇は屠蘇器といった特殊な器で飲みます。こちらが家にある場合は活用しましょう。もし用意がない場合はお屠蘇を飲むのにふさわしい新しい器や立派な器を使いましょう。

そして飲み方ですが、飲むときは全員は東側を向きます飲む人の右側から注ぎ、若い人から年齢順に飲む進めていきます。厄年の人に限って、良い運気を吸うために最後に飲みます。1人につき、3杯にわけて注ぎ、3回に分けて飲むのがマナーです。

鏡餅は刃物を使わずに割る

鏡餅はお正月に食べるおいしい食べ物の1つですね。不思議な名称をしていますが、これは鏡に形状が似ていたためです。その歴史は古く、文献によると平安時代から存在していました。武家が栄えるようになった室町時代に床の間ができ、現在のような鏡餅の形に変わっていきました。

そんな長い歴史がある歴史鏡餅は1月11日の鏡開きで下ろし、美味しくいただきます。ただし、この鏡開きで特別な場合を除き、刃物を使うのはNGです

これには理由があります。鏡餅は本来年神様に対するお供え物で依代になっています。いわば神霊が強く関わる代物です。神霊は刃物を嫌うと言われていますので、本来のマナーとしては手や木槌で切るのがよいです

お年玉は御歳魂とも書く

刀剣乱舞-ONLINE-にも「御歳魂」が登場するので、若い人も「御歳魂」を知っている人がいることでしょう。

御歳魂とは子供の頃にもらったお年玉の本来の書き方です。そもそも御歳魂とは鏡餅のおさがり餅を指しています。鏡餅は前述のとおり、年神様が宿る依代と考えられていました。ですからそのおさがり餅は年神様の魂が込められ、鏡餅を食べると長生きできると考えられ御歳魂と呼ばれるようになりました。

現在ではお年玉は子供にお金をプレゼントするイベントとなっていますが、本来はこのような有難い由来があります。

どんど焼きには様々な呼び方がある

小正月である1月15日に正月飾りやお守り、書き初めなどを燃やす行事をどんど焼きと呼びます。どんど焼きは1年間の災いを祓い、無病息災や家内安全などをお祈りするお正月の行事です。地域によっては様々な言い伝えがあり、灰をまくと魔除けになるなどご利益のあるものだと考えられています。

このどんど焼きには地域によって言い方が様々です。自分の地元と住んでいる地域の呼び方が違うなんてこともあります。
例えば神奈川、山梨、長野などの関東方面では道祖神祭りと呼ばれており、関西の方面に行くと左義長とも呼ばれます。どんど焼きとは全く呼び方が異なりますね。

名前は違えど、行っている事は大きく変わらないので、自分の今住んでいる地域の名称を覚えておくとマナーよく見られます。

まとめ

正しい作法や由来を知ることで、お正月はもっと楽しいものになります。新年をより良いものにするため、正しいお作法や由来にのっとったお正月を過ごしてみてはいかがでしょうか。