DALL·E 2(ダリ・ツー)の仕組み・料金・展望について

デザイナーやイラストレーターの皆さん、画像作成において時短や効率化、さらには独創的なアイデアを求めていませんか?

生成AI元年ともいわれるこの1年、その願いを叶えてくれる画像生成AI「DALL·E 2」が登場しました。

本記事では、DALL·E 2の仕組みや利用料金、さらには活用事例やメリットについて詳しく解説していきます。

この機会にDALL·E 2をマスターし、あなたのクリエイティブワークを新たな次元へと引き上げましょう!

DALL·E 2の概要

最近話題の画像生成AI、「DALL·E 2(ダリ・ツー)」について解説していきます。

DALL·E 2は、AI技術を使った画像生成システムで、高品質な画像を短時間で制作することが可能です。画像制作の際にテキスト入力を行い、その内容に沿った画像を自動生成します。

いわゆる「Text-to-image」ですね。

この章では、DALL·E 2の概要と特徴を紹介していきます。

DALL·E 2とは?

DALL·E 2は、AI技術を利用した画像生成システムです。従来の画像制作では、手作業で時間をかけて制作する必要がありましたが、DALL·E 2を用いることで、短時間で高品質な画像が生成できます。

画像生成の際には、テキスト入力を行い、その内容に沿った画像を自動生成します。このテキスト入力による画像制作の自由度の高さが、DALL·E 2の魅力です。

DALL·E 2の特徴

DALL·E 2の大きな特徴は、なんといっても高度なAI技術を活用したことで高品質な画像生成が可能であること、これに尽きます。

これにより、短時間で鮮明な画像制作が実現します。また、テキスト入力による自由度の高い画像制作が可能なため、ユーザーの求めるデザインやイメージに沿った画像が容易に作成できます。

これが「ウケ」たため、多くの業界でDALL·E 2が活用されるきっかけとなっています。

また今後もDALL·E 2の技術は進化し続け、さらなる高品質な画像生成が期待されています。

この記事では、他の章でもDALL·E 2の技術的背景、活用事例、利用のメリットやよくある質問について詳しく解説していますので、ぜひ引き続きお読みください。

DALL·E 2の技術的背景

本章では、DALL·E 2の技術的な背景について掘り下げていきます。

具体的には、DALL·E 2がどのようなAI技術を活用して画像を生成するのか、そして開発会社について紹介します。

DALL·E 2のAI技術

DALL·E 2が活用するAI技術の一つが、敵対的生成ネットワーク(GAN)です。

GANは、生成モデルと判別モデルの2つのニューラルネットワークを競合させることで、高品質な画像を生成します。

生成モデルは、ランダムなノイズから画像を生成する役割を担い、判別モデルは生成された画像が適切かどうかを判断します。両者が繰り返し学習を重ねることで、生成モデルはよりリアルな画像を、判別モデルはより正確な判断を行えるようになります。

また、DALL·E 2では、GPTなどに代表されるような自然言語処理技術も重要な役割を果たしています。

テキスト入力により、DALL·E 2は生成する画像の内容を理解し、指定された条件に基づいて適切な画像を生成することができるようになります。このおかげで、ユーザーはテキストで指定した内容に沿ったオリジナル画像を簡単に作成することができるというわけです。

開発会社

DALL·E 2は、AI技術の開発を行う企業・OpenAI(オープンエーアイ)が開発しています。

OpenAIは、テスラ創業者であるイーロン・マスクやサム・アルトマンをはじめとした著名な人物が支援している(あるいは、過去にそうしていた)企業です。

いまや知名度No.1の企業といっても過言ではありません。

なおOpenAIは、DALL·E 2の前身であるDALL·Eの開発を行い、その技術をベースにDALL·E 2を開発しています。

無論、GPTについてもOpenAIのプロダクトです。

DALL·Eは、昨今のAI技術の進化により、画像生成技術の進化も目覚ましいものがあり、今後ますます発展が期待される技術です。そのような中で、DALL·E 2はDALL·Eの成功を受け継ぎつつ、さらなる進化を遂げていると言えるでしょう。

以上から、DALL·E 2の技術的背景は、最先端の敵対的生成ネットワーク(GAN)や自然言語処理技術などのAI技術が組み合わさり、開発会社・OpenAIによってさらなる進化を遂げたということがわかります。

今後も、DALL·E 2をはじめとした画像生成AIの技術が更に発展し、さまざまな分野での活用が期待されます。

DALL·E 2の活用事例

DALL·E 2は、AI技術を活用した画像生成システムであり、その応用範囲は非常に広く、デザイン業界やゲーム業界などさまざまな分野で利用が見込まれています。

本章では、DALL·E 2の活用事例をデザイン業界とゲーム業界の観点から解説していきます。

デザイン業界での利用

DALL·E 2は、デザイン業界においても非常に便利なツールとなっています。具体的には、広告やウェブデザインの素材作成の効率化や、イラスト制作のアイディア出しやモチーフの発想支援が用途として挙げられます。

広告やウェブデザインでは、魅力的なデザインを迅速に作り出すことが求められます(※顧客が同じ広告に飽きる現象が見られるため)が、DALL·E 2を活用することで、テキスト入力を行うだけで短時間で様々なバリエーションの画像が生成されるため、効率的な素材作成が可能となります。

また、イラスト制作においてもアイディア出しやモチーフの発想が重要なポイントですが、DALL·E 2の画像生成能力を活用することで、これまで思いつかなかったようなユニークなデザインや構図を生み出すことができます。

ゲーム業界での利用

DALL·E 2は、ゲーム業界においても多くの可能性を秘めたツールとなっています。

ゲーム内のキャラクター、背景、アイテムなどのデザイン制作や、独自の世界観を表現するためのオリジナル画像生成が期待されています。

従来のゲームデザイン制作では、キャラクターや背景のデザインに多くの時間と労力がかかっていましたが、DALL·E 2の利用により、テキスト入力だけで簡単に様々なバリエーションのデザイン画像が生成されることから、制作の効率化が図られるとともに、よりユニークなデザインを実現することができます。

また、ゲームの世界観を表現するオリジナル画像生成においても、従来の方法では表現が難しかった細かいディテールや独自性のあるデザインが、DALL·E 2を用いることで簡単に作り出すことができるため、ゲームの魅力をより一層引き立てることができるでしょう。

DALL·E 2を利用するメリット

DALL·E 2を利用することで、デザイン制作において様々なメリットが得られます。

その主なメリットとして、「時短・効率化」や「ユニークな画像が作成可能」などが挙げられます。これらのポイントを詳しく解説し、DALL·E 2の魅力をお伝えいたします。

時短・効率化

従来の手作業による画像制作に比べ、DALL·E 2を利用することで、やはりこう「大幅な時短」が可能です。

これは、入力したテキスト内容に沿った画像をAI技術を駆使して高速に生成するため、通常のデザイン作業にかかる時間を大幅に削減できるからです。

また、複数のアイデアや案を素早く試すことができるため、制作途中でデザインを変更しても効率的に新しい画像を生成することが可能です。これにより、より柔軟なデザイン工程が実現し、制作時間の短縮に繋がります。

ユニークな画像が作成可能

AIが持つ大量のデータと学習能力を活用し、様々な画像要素やテクスチャを組み合わせることで、人間が発想しきれないような新たな画像表現を生み出すため「ユニークな画像」の生成もお手の物です。

このような独自性の高いデザイン作品は、他のデザイナーや競合他社との差別化が図れるだけでなく、視聴者やユーザーに強いインパクトを与えることが期待できます。

このように、DALL·E 2を利用することで、時短・効率化やユニークな画像生成など、デザイン制作における様々なメリットが得られることがわかりました。今後もAI技術の進化によって、さらに多機能で高品質な画像生成システムが登場することでしょう。DALL·E 2を活用し、デザイン業界での競争力を高めましょう。

DALL・E 2に関するよくある質問

DALL・E 2を利用する際に気になる疑問について、以下の章で詳しく解説します。料金や著作権の問題、利用環境に関する情報など、DALL・E 2を使いこなすための基本情報をしっかりと押さえておきましょう。

DALL・E 2の利用料金は?

DALL・E 2の利用料金は、開発会社であるOpenAIが設定します。

現在のところ、15ドルでおよそ115クレジットが購入可能です。

また、1クレジットで「1テキストの入力→4枚の画像が出力」ということになります。

簡単にいうと

1回あたり0.13ドルの料金。1回の申込みで同テーマ4枚入りの画像が届く

ということになります。

詳しい料金プランや条件については変動することも多々あるため、念のため公式サイトを確認しましょう。

DALL・E 2が生成する画像の著作権は?商用利用OK?

DALL・E 2で生成された画像の著作権は、2023年5月時点で極めて曖昧な部分があります。

今のところ、OpenAIはDALL・E 2でユーザーが生成した画像について著作権を主張しない、ということと、商用利用は問題ない、という内容のみをリリースしているといった現状です。

しかし、各国の著作権法やAI技術を利用した作品の取り扱いがまだ確定的ではないため、詳細については利用規約や開発元のガイドラインを確認することが重要です。

また、生成された画像を商用利用する場合や第三者に提供する場合には、特に注意が必要です。著作権に関する問題が発生しないよう、事前に十分に調査・確認しておくことが望ましいです。

DALL・E 2はどのような環境で利用できる?

基本的にはインターネット接続が可能な環境であれば、スマホ・PC問わずDALL・E 2を利用することができます。

さらにAPIを利用することで、パソコンやタブレット、スマートフォンなど様々なデバイス上で簡単にDALL・E 2を使用することが可能です。

まとめ

DALL·E 2は、AI技術を駆使した画像生成システムで、テキスト入力により自由度の高い画像制作が可能です。

その背景には、GANや自然言語処理技術があり、開発会社OpenAIが引き続き改善・開発を行っています。活用事例は、デザイン業界やゲーム業界で、時短・効率化やユニークな画像生成が期待できます。その利用料金や著作権に関しては、公式サイトや利用規約を確認することが望ましいところです。

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