お花の香りがもたらしてくれる心身に良い効果
最近は『スメハラ(スメローハラスメント)』や『香害』などという言葉も知られるようになり、ニオイで困っている人が多くいます。
柔軟剤や化粧品のニオイで気分が悪くなったり、呼吸が苦しくなったり・・・
でもこれは、それらのニオイが人工的に作られたものだからです。多くの場合、香りに含まれる化学物質が悪さをしているんですね。
だから、お花そのものの香りは、好き嫌いこそあれ、体調を崩す人は少ないのではないでしょうか?
それどころか、お花の香りは体に良い効果をもたらしてくれることもあるんです。
それでは、いくつかの花の香りについてご紹介しましょう。
バラ
ゴージャスな見た目と、情熱的な花言葉で女性の大好きなバラ。
バラは約2万種以上もあると言われており、その香りも様々です。
ダマスク系、ティー系、フルーツ系、ブルー系、スパイシー系、ミルラ系というように分類されており、
ダマスクローズ系の香りは香水に使われることが多く、甘く濃厚で華やかな香り。
ティーローズ系のバラは、ほのかに紅茶のような香りがするのが特徴です。
バラの香りにはリラックス効果がありますが、特にティーローズ系のバラは効果が高いようです。
その他にも、美肌効果(皮膚バリア機能の回復)や、ホルモンバランスを整える、免疫力アップなど、女性に嬉しい効果が期待できます。
ユリ
ユリの花は香りが強いというイメージをお持ちの方が多いかもしれませんが、
アジアティック系、ロンギフローラム系、オリエンタル系の3つに分類される中で、アジアティック系のユリにはあまり香りがありません。
香りのあるユリの代表各は、やはりオリエンタル系の「カサブランカ」でしょう。
大きくて豪華な花を咲かせるカサブランカは、1本でも十分に香りが楽しめます。
ユリの香りは、自律神経に作用し新陳代謝を高めると言われています。
またホルモンの分泌を促してくれるので、肥満予防も期待できるかもしれません。
ただし、「カサブランカ」のようなオリエンタル系のユリは、”香りが強すぎる” と感じる人もいるので注意が必要です。
お友達を招いて食事をする際には、料理の香りの邪魔になることもありますし、
相部屋の病室にお見舞いに持って行くのは控えた方が良いでしょう。
ラベンダー
ラベンダーはシソ科のハーブですから、お花以外にも、葉や茎まで全体に香りがあります。
ただ、花に鼻を近づけて香りを嗅いでも、ほとんど感じないかもしれません。
ラベンダーの花から直接香りを楽しみたい時は、花の部分を指でつまんで、その指の香りを嗅いでみてください。
ラベンダーの香りには、神経の緊張や不安を和らげる働きがあり、不眠症・不安症の症状の軽減が期待できます。
その他にも消毒、抗炎、治癒作用に優れ、新陳代謝をよくすることが知られています。
3大香木
春の「沈丁花(ジンチョウゲ)」
夏の「梔子(クチナシ)」
秋の「金木犀(キンモクセイ)」
これらは3大香木と言われ、あたり一面に漂う甘い香りをかぐと、季節の訪れを感じますよね。
どの花の香りにもリラックス効果がありますが、
ジンチョウゲは睡眠、クチナシは抗菌作用、キンモクセイには過剰な食欲を抑える作用もあるとされています。
その他のお花にも、心身に嬉しい効果が期待できますよ。
「スズラン」 身体の疲れを癒す、鎮静作用
「カーネーション 」酒酔いを防ぐ
「ヒヤシンス 」鎮静作用、催眠作用
「ライラック」 リラックス効果と癒し、新陳代謝を高める
「ジャスミン」 気持ちの高揚、催淫作用、鎮痛作用