俳句に使える春の季語とは?珍しい季語も紹介・解説します

2020年9月18日

俳句をたしなむ方は、春の季語を知っておきたいところです。

春の季語には、「山笑ふ」のように珍しいものもあります。

俳句に取り入れることで、芸術性が高まるでしょう。

それでは、俳句に使える春の季語をご紹介します。

1.春全般で使える春の季語

3~5月頃までの春全般で使える季語をみていきましょう。

木の芽時

「新芽が出るころ」を指します。

春には、さまざまな植物の新芽が出るため、木の芽時が春を指すのです。

朧月夜

かすんで見える夜の月のことです。

月の見え方は季節によって異なるため、しばしば季語に用いられます。

春の海

海が日光を反射して、きらびやかな海になることを指します。

きらきらした印象と壮大な雰囲気を感じられる季語です。

山笑ふ

新芽が出たり小鳥のさえずりが聞こえたりする山がまるで笑っているように感じたことから「山笑ふ」という季語が生まれました。

伊予柑

伊予柑は2~3月にかけて実が熟すことから、春の季語として用いられています。

2.立春(2月4日)~啓蟄の前日(3月4日)で使える春の季語

続いて、2月4日~3月4日の立春~啓蟄の前日を表す季語をみていきましょう。

魚氷に上る

春に暖かくなることで氷が溶け、氷の下で泳いでいた魚が氷の上にあがることを指します。

焼野

野焼きをされた野原のことです。

芽吹きを促すために、春に野原を焼くことがあります。

バレンタインの日

2月14日のバレンタインデーは、2月の代表的なイベントです。

そのため、立春~啓蟄の前日の季語に用いられています。

クロッカス

クロッカスは、春先に咲く花のため、季語に用いられています。

白や黄、紫の花で、甘い香りがします。

3.啓蟄(3月5日)~清明の前日(4月3日)で使える春の季語

貯蓄のイメージ画像です

それでは、啓蟄(3月5日)~清明の前日(4月3日)を表す季語をみていきましょう。

龍天に登る

龍は春に天へと登り、雨を降らせると言い伝えられています。

龍は中国史における空想上の動物です。

啓蟄

蟄は、土の下で冬ごもりをしている虫のことです。

その虫が春に土から出てくることを指します。

春出水

雪解けや春の雨による洪水のことです。

また、川から溢れた水が若草を濡らす意味もあります。

たらの芽

たらの芽は、春の代表的な植物のたらの木の若芽です。

たらの芽は春に収穫されるため、季語として用いられています。

4.清明(4月4日)~立夏の前日(5月4日)で使える春の季語

最後に、清明(4月4日)~立夏の前日(5月4日)で用いられる季語をご紹介します。

蛙の目借り時

蛙が相手を求めて鳴くことを指します。

また、暖かくなることで眠りに誘われる意味もあります。

春惜しむ 

春の終わりを惜しむことを指します。

春は、過ごしやすい季節のため、終わりを惜しまれることがあります。

若鮎

若鮎は3~5月にかけて川の上流へと登るため、季語に用いられています。

菜の花蝶に化す

菜の花の花びらが風に舞い、やがて蝶へと変わって羽ばたく意味があります。

まとめ

春の季語は、大きく3つに分けられます。

それぞれの時期に合った季語を用いて、より良い俳句を作りましょう。

季語が正しく用いられている俳句は芸術性が高く、読む人と聞く人の両方を魅了します。

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