12月はどんなイベント行事がある?雪囲いからクリスマス&大祓まで冬の風物詩を解説!
年もおしせまり、何かと忙しい頃となりました。
12月は煤払いや注連飾る、冬至、風邪、葛湯など12月の寒さや新年を迎える用意を表す季語が多数あります。
そこで今回は12月ならではのイベントや行事をご紹介します。12月はイベントや行事が目白押しです。
金毘羅の縁日
毎月10日は金毘羅の縁日といわれています。江戸時代の終わりには伊勢参りとともに金毘羅参りも盛んでした。
江戸時代、東京にある虎ノ門金刀比羅宮では10日のみ参拝を許されており、それが現代では金毘羅の縁日とされ、文化として伝わっています。
そして年始めの1月10日は初金比羅といわれています。なんと年始めにお参りに行くとご利益があるようで、多くの人で賑わいます。
また、金毘羅様は海上交通の神様といわれており、海が見下ろせるような場所や一般的には山の上にお社があることが多いのです。山の上にある場所なら、歩いていくといい運動になりますね。
季語にも納の金毘羅とありますから、年納めに行ってみると風流でしょう。年内最後の金毘羅の縁日である終金毘羅が12月10日に行われますので、これを機会に行ってみるのもありですね。
雪囲い・雪吊り
雪国では雪から植物を守る雪囲いが行われます。いわゆる冬支度です。雪国にお住まいの方には馴染みがある言葉でしょう。冬の風物詩として、雪国では雪囲いが始まるとローカルニュースや地方紙で取材されますね。
どのようなものかと言うと、竹や縄を用いた雪から植物を守るカバーのようなもので、街路樹や公園の木々を覆います。
雪囲いは冬に行われますが、時期的に言うと北海道では10月頃にはもう行われるそうです。さすが雪国ですね。もっと南下していくと11月頃から雪囲いを行います。
また、雪囲い・雪吊りの2つも同じ性質のものですが、厳密に言うと違うのです。雪吊りは雪が積もったときに枝が傷つかないように守るものです。雪囲いは雪の重さで樹木が傷つかないように木ごと囲ってしまうものです。
そして、雪吊りした姿がとても美しく芸術的な場所もあります。それが石川県にある兼六園です。
兼六園では長い時間をかけて唐崎松に雪吊りを行い、完成した姿がとても美しく職人技が光ります。
冬の風物詩として、一度見に行ってみてはいかがでしょうか。
煤払い
新年を迎える準備を始める正月事始めの1つが煤払いです。いわゆる新年を迎えられるための家の内外の大掃除です。
煤払いの由来は、昔の12月頃は囲炉裏の煤を掃除するためのホウキを煤竹売りの人が売って歩いていたそうです。そこから現在の大掃除における名称になったようです。
1年間の汚れを落とす大事な恒例行事で、地元テレビ局や新聞社が神社などで行われる煤払いの模様をローカルニュースで報道しています。例えば、秋田放送では大平山三吉神社の煤払い式を、神奈川新聞では三之宮比々多神社の煤払いを取材しています。
一般家庭では12月25日頃から大掃除を始める方が多いですが、もともと年神祭りのための物忌みにはいるので12月13日に行うのがベターでした。
少し早めに煤払いをして、新年を迎える準備をすると気分がスッキリします。ぜひお試しください。
クリスマスツリーのイルミネーション
12月のビックイベントのクリスマスにちなんで、12月は街中にたくさんのクリスマスイルミネーションが飾られる事が多いです。子供の頃は待ち遠しいイベントでしたね。
また、日本各地に日本最大級のクリスマスツリーがあります。見ごたえもありますので、カップルや家族、友達、そしてお一人様でもイルミネーションを観てはいかがでしょうか。
東京スカイツリーをクリスマスツリーにみたてたライトアップや神奈川県の宮ヶ瀬にある30m超のモミの木を使ったのジャンボクリスマスツリー、函館の海に浮かぶ珍しいクリスマスツリーなど、さまざまなクリスマスツリーが日本各所にあります。
年越の祓
大晦日に心身の汚れや過ちを祓い清めるために大祓という行事を宮中や神社で行います。こちらは伊弉諾尊(イザナギノミコト)の禊祓(みそぎばらえ)をルーツとしていて、古より続く由緒正しいものです。
また、6月に行う大祓を夏越(なごし)の祓、そして12月に行う大祓を年越の祓といいます。宮中で古くから行われており、現代では多くの神社で夏と冬に行っています。
夏越の祓では人形にカットした白紙を用い、茅の輪をくぐって半年分の穢れを払います。また、年越しの祓はもう半年分の穢れを払い、新年を迎える準備をします。
罪や穢れを祓う年越しの祓に行って、来年を気持ちよく迎えるのも12月のいい過ごし方ですね。
まとめ
12月にはたくさんのイベントがあります。年越しが近いということもあり、1年の終わりを締めくくるようなイベントが目白押しです。
来年1年健やかに過ごすためにも、こういった行事やイベントに参加してみるのもよいでしょう。