マナーよく伝えよう!就職祝いに贈る文例6選
春は卒業、進学、そして就職のシーズンです。長く続く経済の不調や新型ウイルス禍の中、就職という新しいステージに進むことができるのは、とてもおめでたいことと言えるでしょう。
そんな就職を決めた相手には、就職祝いの言葉を贈りたいところです。まず、どのような状況でも「就職おめでとう」という言葉は共通して必須です。これに加えて、相手との関係性や状況によって、もう少し何か言葉を加えたいところです。
しかし、お祝いの言葉を送る時には「これ、マナーとして間違っていないだろうか…」とか「逆に失礼にならないだろうか…」という不安もおぼえるものです。
そこで今回は、就職祝いに送る文例を相手との関係別に選んで紹介します。また、就職祝いに使ってはいけない言葉についても説明していきます。
就職祝いに送る文例3選~友人・同期編~
まずは、友人や同期の就職祝いに送る文例を3つ紹介します。友人や同期という関係性だからこそいえる親しげな言葉を使って、お祝いの気持ちを伝えましょう。
「◯◯ならできると思っていたよ」
このフレーズは、就職を祝う気持ちをのせるとともに、友人や同期の実力への信頼感を伝える言葉として適しています。
昨今、就職活動は激戦を極めています。何十社も面接で落とされる、などということもざらに起こっています。そんな就職活動を通して、就職はできたものの、自分への自信を失っている人もよく見かけます。
そんな彼らにとってこの言葉は、お祝いであるとともに、自信を取り戻し新たな生活をポジティブに迎える良いきっかけとなることでしょう。
「仕事終わりに一緒に飲みに行こう」
ともに食事をしたりお酒を嗜んだりする行為は、昔から仲間意識の醸成に大事な行為でした。余談ですが、ジブリ映画で必ずと言っていいほど食事のシーンが出てくるのも、これに当たります。
ですから、就職に際して「仲間として私もとても嬉しい」という気持ちを伝える言葉として、一緒に飲みに行くことや食事に行くことに誘う言葉はとても適しています。
昨今のご時世で、外での飲食がなかなか難しい面もありますので、その点はご注意ください。また、相手がお酒が飲めない人、いわゆる下戸の場合には、「一緒に食事」や「一緒いお茶」などに変えましょう。
「◯◯らしさを忘れずに頑張って!」
就職し、社会人として新たなスタートを切ろうとしている人にとっては、まだ見ぬ「社会」というものに不安も覚えているものです。
特に、会社というものには、それまでの学生生活にはなかった慣習や決め事もあり、自分らしさというものを見失いがちです。ともすれば、「自分」というものを殺して生きていかなければいけないのだろうか、というプレッシャーを感じているかもしれません。
そんな不安を抱いている人に対して、就職祝いにこのフレーズを送ることは、「自分らしさを失わなくて良い」というエールになります。きっと安心することでしょう。
就職祝いに送る文例3選~先輩から後輩へ編~
次に、会社あるいは学生時代の先輩という立場から後輩に向けて、送りたい就職祝いの文例を紹介します。不安な新人社会人を支えるような発言を言葉に盛り込んでいきましょう。
「一緒の場所で働けることが嬉しい」
まず、「仕事仲間としてこの場所はあなたを歓迎している」「あなたの能力を楽しみにしている」という思いを伝えることが大事です。
会社に限らず、人は新たな共同体に入っていこうとするときに、ひどく緊張を強いられます。その共同体は自分を歓迎しているのだろうか、自分はここにはふさわしくないのだろうか、と不安でいっぱいです。
ましてや、厳しい就職活動を通して自信を失っているような新人社会人であれば、なおさらです。自分の能力でここで働いていけるだろうかと不安を抱えています。
そんな彼らにとってこのフレーズは、心を支えてくれるものになるに違いありません。
「困ったことがあれば何でも聞いて欲しい」
新社会人にとっては、会社という新しい場所で求められる行動やルール、マナーなど、すべて未知のもので、手探りな状態です。「わからないことがわからない」「知りたいけど誰に聞いたらいいのかわからない」……このような感じです。
そんな彼らにとって、困ったときに頼れる存在が近くに控えていることは、何よりの安心材料になります。
お祝いの言葉とともにぜひこのフレーズを伝えてあげましょう。
「社会人の先輩として支えていきたい」
人は未知の環境に置かれ、不安な気持ちを抱えているときに、必要な言葉や感情がいくつかありますが、「共感」もまたその一つです。
単に「手伝うよ」「助けるよ」というメッセージだけでなく、「自分もかつてはそういう緊張や不安を経験してきたよ」「だからあなたが今抱えている緊張や不安はとてもよくわかるよ」という思いも伝えましょう。そうすることで、新人社会人は「共感」を感じることができます。
そんな「共感」を伝えるフレーズとして「社会人の先輩として」という言葉はピッタリです。ぜひ使っていきましょう。
【注目】就職祝いに使ってはいけない言葉はこれ!
新人社会人への就職祝いに、次のような言葉は使わないことをおすすめします。
それは、「挫折」「失敗」「取り消し」「傾く」「倒れる」などといったネガティブな言葉です。
もちろん、縁起が悪い、という面もありますが、それ以上に、社会への門出を前に、不安を抱えがちな人に対しては、ネガティブな言葉はネガティブな暗示になりかねません。
加えて、この厳しい社会情勢の中、一番望んでいた就職ができたとも限りません。就職自体に挫折感や失敗の念を抱いている可能性もあります。そんな人に向けてこれらの言葉はなおさらご法度です。
無理に美辞麗句を並べる必要はありませんが、心に留めておきましょう。
まとめ
今回は、就職祝いに送る文例を、友人や同期の場合と、先輩から後輩に向けての場合とに分けて紹介してきました。また、就職祝いにはネガティブな言葉は使ってはいけないということも説明しました。
これらを参考に、社会への新しい門出に当たって、祝いの気持ちだけでなく背中を後押しする気持ちも乗せた、あなたらしい素敵な言葉をぜひ送ってあげてください。