春夏秋冬(四季)の期間はいつからいつまで?季節の区切り方はどうしているの?

2020年10月20日

日本には四季がありますよね。
春夏秋冬、それぞれに特徴があるのは皆さん承知の通り。

例えば夏なら「海の季節」「桜の春も終わり、食欲の秋に続く季節」「日差しの眩しい季節」など、みなさんそれぞれに”夏とはこういう季節”とイメージを持っていますよね。

でも、正確には四季の期間はいつからいつまでなのでしょう?
そもそも四季にはそれぞれに明確な区切りはあるのでしょうか?

 

実は季節の区切り方には、いくつかの種類があります。

これらを知っていれば、

「暖かくなってきたね。」

『今は、○○で言うところの春だからね!」

とか、

「今日は暑いね。」

『○○では、もう冬なのにね。』

のように、会話の幅が広がるかもしれませんよ。

 

4つの区切りの例をご紹介!

季節の区切り方としてよく知られているものには下記の4つがあります。

〇年度による区切り(テレビなどに使われているもの)
〇気象学的な区切り(気象庁が用い、一般的に使われているもの)
〇天文学的な区切り(夏至や冬至等を基準にしているもの)
〇暦による区切り(二十四節により区別しているもの)

一般的には気象庁が用いている季節の区切り方が使われています。

ただ、季節の絶対的な定義は存在しません。
そこで今回はそれぞれのシーンに合わせた区切り方を見てみましょう♪

①年度による区切りとは?

桜の画像です

年度による季節の区切りは、以下の通り。

「春」・・・4月、5月、6月
「夏」・・・7月、8月、9月
「秋」・・・10月、11月、12月
「冬」・・・1月、2月、3月

新年度が4月から始まるため、それに合わせて季節を区別しています。
代表的なのは、テレビやラジオ番組です。

1クール=3ヶ月ですよね。

テレビなどで「春の新番組」は、4月に始まります。
学校や企業でも、同じような区切りがよく見られます。

他の行事なども考慮すると、このほうが都合がいいため、この区切りが採用されているのでしょう。

 

②気象学的な区切りとは?

夏のイメージ画像です

気象庁では「時に関する用語」として四季を以下のように区別しています。

「春」・・・3月、4月、5月
「夏」・・・6月、7月、8月
「秋」・・・9月、10月、11月
「冬」・・・12月、1月、2月

参考: 時に関する用語|気象庁

そして、私たちの生活では一般的にこの指標が使われています。

たとえば天気予報も、この指標を採用しています。

 

③天文学的な区切りとは?

天文学では二至二分(にしにぶん)を基準にして季節を区別しています。

二至二分とは、「二至」と「二分」のことで、

二至:夏至(げし)、冬至(とうじ)
二分:春分(しゅんぶん)、秋分(しゅうぶん)

です。

二至二分は、毎年同じ日に当たるわけではないので「~ごろ」という表記にしています。
天文学では夏至、冬至、春分、秋分で四等分し季節を区別していて、以下のようになります。

「春」・・・3月21日ごろ(春分)~6月20日ごろまで
「夏」・・・6月21日ごろ(夏至)~9月22日ごろまで
「秋」・・・9月23日ごろ(秋分)~12月21日ごろまで
「冬」・・・12月22日ごろ(冬至)~3月20日ごろまで

 

④暦による区切りとは?

「暦(こよみ・れき)」とは、時間の流れを「年、月、週、日」といった単位に当てはめるためのシステム。

英語では「calendar(カレンダー)」とも言いますね。

暦には様々な種類があるのですが、今回は「二十四節気(にじゅうしせっき)」で説明させて頂きます。

一年間を24等分した基準を二十四節気(にじゅうしせっき)といいます。
二十四節気には、立春(りっしゅん)、立夏(りっか)、立秋(りっしゅう)、立冬(りっとう)という、季節の始まりを表す日があり、これを春夏秋冬の基準としています。

二十四節気は太陽の動きを基準に決められるため、毎年同じ日があたるわけではありません。そのため、「~頃」という表記にしています。

そんな暦による区別は以下のようになります。

「春」・・・2月4日ごろ(立春)~5月5日ごろまで
「夏」・・・5月6日ごろ(立夏)~8月7日ごろまで
「秋」・・・8月8日ごろ(立秋)~11月7日ごろまで
「冬」・・・11月8日ごろ(立冬)~2月3日ごろまで

 

4つの季節の区切り方をお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

季節の区切り方にはいろいろな方法があることがわかりましたね。
季節はある日を境に「春」から「夏」へと切り替わるわけではありません。
少しずつ少しずつ、季節は移り変わっていきます。

それが日本の良さでもあります。

ただ、季節の移り変わりは昔より曖昧になっている気もします。

今まではもう暖かい季節だったのに、寒かったり、季節外れの雪なんかもありますよね。

だからこそ季節の区切り方も決められていないのかもしれません。

 

まとめ

では最後に、今回ご紹介した季節の区分をまとめます。

〇年度による区別(テレビなどに使われているもの)
「春」・・・4月、5月、6月
「夏」・・・7月、8月、9月
「秋」・・・10月、11月、12月
「冬」・・・1月、2月、3月

〇気象学的な区別(気象庁が用いる、一般的に使われているもの)
「春」・・・3月、4月、5月
「夏」・・・6月、7月、8月
「秋」・・・9月、10月、11月
「冬」・・・12月、1月、2月

〇天文学的な区別(夏至や冬至等を基準にしているもの)
「春」・・・3月21日ごろ(春分)~6月20日ごろまで
「夏」・・・6月21日ごろ(夏至)~9月22日ごろまで
「秋」・・・9月23日ごろ(秋分)~12月21日ごろまで
「冬」・・・12月22日ごろ(冬至)~3月20日ごろまで

〇暦による区別(二十四節により区別しているもの)
「春」・・・2月4日ごろ(立春)~5月5日ごろまで
「夏」・・・5月6日ごろ(立夏)~8月7日ごろまで
「秋」・・・8月8日ごろ(立秋)~11月7日ごろまで
「冬」・・・11月8日ごろ(立冬)~2月3日ごろまで

今回は、皆も知っている「季節の区分」をまとめてみました。
ちなみに季節の区分は、旧暦による区分など、他にもいろいろあります。

気になれば自分でも色々調べてみてください!
それでは、お読みいただきありがとうございました!

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