暑さに負けない!夏の花おすすめランキング
新生活と供にガーデニングを始めようと考える人もいるかもしれません。
今回は、夏の暑さに負けずに庭を彩ってくれるおすすめの多年草や宿根草を、4位から1位までランキング形式でご紹介します。
4位 トロピカルな雰囲気が正に夏の花!【ノウゼンカズラ】
最初にご紹介するのは4位の夏の花、ノウゼンカズラです。
7~8月の真夏に黄色や赤、オレンジなど、暖色系のトロピカルな筒状の花を咲かせます。
中国原産でツルの長さは3~10m。アメリカ原産のアメリカノウゼンカズラは、これよりも勢い良く伸びます。
日当たりの良いところに、春先に植え付けましょう。
半日陰でも育ちますが、日が当たらない部分に花は付きません。
壁や木にツルから出した気根でくっつき、這い登って育ちます。フェンスやトレリスなどに這わせても良いですね。
加湿を嫌うものの、花を咲かせる時期に水切れすると花が咲かなくなります。
花芽はツルの先に作られるので、秋に切り詰めてあげることが大切です。そうすれば春に強いツルが伸びてきます。
耐暑性と耐雨性は普通、耐寒性は-4℃と強いです。
栽培は容易ですが、繁殖力が強いので、植える場所に気をつける必要があります。地上に伸びた分だけ、根も伸びると考えましょう。
3位 花も実も楽しめる!グリーンカーテンにもgood【トケイソウ】
次にご紹介する3位の夏の花もツル性植物のトケイソウです。
放射状に副花冠が開いている様子が時計の文字盤に見えることから、こう呼ばれています。
英名はパッションフラワー。花後に付ける大きな楕円形の実はあのパッションフルーツです。
パッションフルーツは生食はもちろん、ジュースやジャムなどに加工しても美味しく食べられます。
トケイソウは非常に多くの種類があり、耐寒性はバラバラです。
一番出回っている白花で中心が紫の種類は寒さに強いです。でも、日当たりが良く北風の当たらない場所に植えつけてください。
なお、この種類は実が大きく育つ前に落ちてしまうことが多いです。
ツルの長さは3~6m、種類によるものの、7~11月と長い間花を付けます。
成長期は1~2週間に一度は誘引を行い、伸びすぎたツルを切り戻します。誘引しないとツル同士が絡まり大変な状態になるので気をつけてくださいね。
また、弱剪定を繰り返すと枝が分岐して花数が増えます。成長期前の4月頃には強剪定を行うといいでしょう。
鉢植えで育てる場合、根詰まりしやすいので1~2年に1回は植え替えを4~6月に行います。庭への植え付けも同時期が適期ですが、浅めに植えつけるようにしてください。
2位 風にそよぐ寒色系の花が涼しげ【アガパンサス】
2位の夏の花は、アガパンサスです。
ナチュラルガーデンに最適な草姿で、紫や白、青色の花が夏の暑さを和らげてくれます。
和名は紫君子蘭で、葉が君子蘭に似ています。
常緑性と落葉性があり、後者は寒冷地でも越冬可能です。耐寒性の強いアガパンサスでも、鉢植えの場合は寒冷紗で覆うなどして防寒すると安心です。北風が当たるような厳しい寒さには耐えられない場合もあります。
草丈は30cm~1.5m、開花期は5~8月、環境適応力に優れやせ地でも育つほどです。根がしっかりとしているため、土砂崩れ防止目的で土手などに植えられている場面も時折見かけます。
地植えの場合は植えっぱなしで良く、10年以上そのままでも元気なことが多いです。鉢植えの場合は根詰まりしやすいので、できれば1年に1回は株分けして植え替えたいところです。株分け適期は3~4月か9~10月になります。
前述したように根がしっかりとしているので、株分け作業は比較的大変です。太い根が固まって育っているのを切らなければいけません。鋏で太刀打ちできないときは、小型ののこぎりを使うのも一つの方法です。
1位 どの植物とも喧嘩しない人気の低木【アナベル】
夏の花おすすめランキング1位に輝くのは、アナベルです。
アメリカ原産のアジサイで、真っ白なぼんぼり状の花が高い人気を誇っています。
花期は6~7月、落葉性低木で高さは1~1.5m。耐寒性が強く、西日にも半日陰にも耐える強い性質を持ちます。ただし日当たりが悪いと花付きは悪いです。
アジサイの学名はハイドランジアとなりますが、これは「水の器」という言葉が語源です。水を多く必要とするので、鉢植え向きではありません。
地植えであれば植え付け後一週間ほどは水遣りに気をつけますが、基本的に放置して構いません。
植え付けの時期は暖地は11月から梅雨まで、寒冷地は5~6月がおすすめです。
普通のアジサイと違うのは、古い枝に花は付かないという点です。ですから花後の秋には、ばっさりと根元から強剪定します。できなかった場合は春先に剪定しても問題ありません。
アナベルは手入れが楽で、初心者でも安心して育てられます。白い花が咲く前の薄いグリーンの蕾も爽やかで、どの草花とも愛称が良いです。
八重咲き品種やピンクの花を付ける品種などもあるので、好みのものを見つけてくださいね。