実は現代語も?意外と知らない春夏秋冬の季語まとめ
実は季語には、プールやサングラスといった現代語も含まれています。
平安時代から続く季語は、こうして絶えずアップデートしています。
ちなみに現代でも、季語は様々なところで利用可能です。ここでは春夏秋冬の季語を季節ごとにピックアップしてご紹介します。
【おさらい】季語とは?
季語は一般的に俳句や連歌などで使う特定の季節を表現する言葉です。
例えば
- 春:春出水
- 夏:祭
- 秋:秋刀魚
- 冬:雪・氷
といった具合に、たったひとつの単語で季節がありありとイメージできるのが季語の特徴です。
ちなみに歴史は非常に古く、平安時代後期にはすでに季語という概念が成立しています。
この頃になると、実際に使える季語の一覧といったものも資料として確認できます。
平安時代は1180年ころまで続いたとされていますから、もうかれこれ800年以上日本に季語というものが存在することになります。
ちなみに日本で季語がこれほど発達し、800年以上も進化し続け、親しまれている理由としては・・・
日本が世界の中でもとりわけ季節の移り変わりがはっきりしていることが考えられます。
季節がはっきりしていることも相まって、日本は季節の移り変わりを端的に表す言葉・季語がより発達したのでしょう。
現在では俳句の世界のみならず手紙・ビジネスの挨拶文などでも使われます。
最近の若い方は季語に親しむ機会があまりありませんので、特に年長者の方に季語を使った挨拶文や手紙を送ると喜ばれるでしょう。
春夏秋冬・季語まとめ
春夏秋冬の季語をまとめました。それぞれ詳しく解説している記事も掲載していますので、まずはこちらをご覧いただき、より詳しい記事もあわせてご覧ください。
季節総合編
今すぐ季語をチェックしたいならここです。
春夏秋冬の季語についてまとめている人気記事です。
中にはゴールデンウイーク、ラムネ、アイスコーヒーなど現代的な季語も紹介されていますが、これは間違いではありません。
季語は800年余りの時の中で進化し続けているため、中には現代的な表現が出てくることもあります。これがまた季語の面白いところです。
春の季語編
それぞれの季節にクローズアップしてみます。
春の季語ならこちらをご覧ください。
特に日本では春先が年度替わりとなっています。この時期は挨拶状をやり取りする機会も多いことでしょう。俳句のみならず挨拶状に春の季語を添えると、1ランク上のお手紙に早変わりすること請け合いです。
ちなみに春といえば、一般的におよそ3月から立夏前日である5月初旬くらいまでを指します。
しかし俳句の世界で春といえば
- 立春(2月4日)~啓蟄の前日(3月4日)
- 啓蟄(3月5日)~清明の前日(4月3日)
- 清明(4月4日)~立夏の前日(5月4日)
と3つの分類があります。
それぞれ使える季語も、厳密に言えば異なります。せっかくですから、季節や時期に応じて春の季語を使い分けてみてはいかがでしょう。
年長者・目上の方からの評価もアップすること、間違いありません。
本記事では上記3つの分類に分けて具体的な季語もご紹介しています。
夏の季語編
夏の季語ならこちらをご覧ください。
この記事で紹介している夏の季語には以下のようなものがあります。
- 団扇(うちわ)
- サングラス
- 汗
- 炎天
- 入道雲
- プール
お気づきでしょうか?
この中には意外と現代語が含まれています。
特に夏の季語は現代的な単語や言い回しが含まれる傾向にあるため、見た目に涼やかながら現代に合った言葉のチョイスが可能です。
デスクワーク・テレワーク時代でも積極的に使っていきたいところです。
冬の季語編
冬の時期も情景を端的に表すような季語が盛り沢山です。昔から使われている季語としては
- 社会鍋
- 水餅
- 甘藷
- ポインセチア
などがありますが、現代的な言葉もあります。中でも意外なところでは
- ラグビー
- 有馬記念
が挙げられます。
なぜラグビーなのか?
なぜ有馬記念なのか?
について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。
【応用編】ビジネス・時候の挨拶に季節を取り入れる
応用編としてビジネスや時候の挨拶に季節を取り入れる方法もあります。
テンプレート化されたビジネスの挨拶も重要ですが、特に目上の方や年長者には普遍的な文章ではなく、少し季節感を織り交ぜると印象がアップするケースも多いでしょう。
TPOに応じてオシャレな文章を送れるように、季節の挨拶を取り入れてみるのも一興です。モノトーンな手紙が一気に体温を感じる、彩り豊かなものとなるでしょう。
例えば春なら
麗春の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます
花便りも伝わって参ります今日この頃、皆様、お変わりございませんか
など、季節感や春のうららかな雰囲気を醸し出す挨拶文は印象もグッと良くなります。
夏なら「いよいよ夏本番となりました。皆様、お変わりございませんか」
という方式も可能です。
重要なのは相手との関係性ですが、紋切り型の挨拶よりもカジュアルで彩り豊かな表現を好まれる方・関係性なら多少の遊び心を入れるのもアリといえます。
詳しくは、この記事にまとまっています。
まとめ
今回は季語について、その成り立ちから実際に使える季節ごとの季語までご紹介してきました。
ワンランク上のお手紙・コミュニケーションを目指して、積極的に季節を感じさせるキーワードを盛り込んでみましょう。